【+R “Renovation:リノベーション”】vol.03

ONE'S HOME +R の金原陽一です。
ONE’S HOME が提唱する“+R”
なぜ“+R”なのか
その想いをそれぞれに綴りました。
Renovation :リノベーション
“Reform:リフォーム”だけでは賄いきれない範囲の他に、“Renovation:リノベーション”という方法での選択肢もございます。
“Reform:リフォーム”を表面的治療に例えるのであれば、“Renovation:リノベーション”は手術的な感覚といったところでしょうか。
不安要素である耐震性能を高める為に、
骨格部分にまで手を加えて、日々の暮らしに対する不安要素をなるべく少なくしたり、
断熱性能や気密性能を高めて
より快適な住空間に生まれ変わらせたりと、
安心度や快適性をUPさせる手法もございます。
昨今では良質なストック住宅への改修や、ZEH(ゼッチ:ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス:Net Zero Energy House)改修の実例だったり、断熱改修や省エネ改修なども併せてSNSなども通じて謳われてはおります。
フルスケルトンの“Renovation:リノベーション”も、ビジュアル的には興味が引かれ、映像的にもよく映るかもしれませんが、実際にはもっと生々しい現実と現場があります。
必然的に必要なことや、また住まい手が本当に望むことであれば、そのような“Renovation:リノベーション”に踏み切るのもよいかと思います。
反面、建築従事者側から住まい手に対し、むやみに不安を煽るようなことを伝えて極端なリノベを勧めることがあってはなりません。
おかしいですよね。
だって、お医者さんから患者さんに対し、不安を煽って手術を勧めることってないですよね。
必要だから提案するわけであって、お金儲けの為にやってないでしょ。
でも、なんで建築ってこういった不安を煽るような広告がこれほど多いのか疑問でなりません。
この建築業界独特と言いましょうか、、、
昨今では、SNSやYouTubeなどを閲覧していても時折感じることがありますが、、
むやみに不安を煽るようなことを伝えたり、
弊社はしっかりやっていますが他社の云々には注意してくださいね、とか
建物のここが危ないとか、
今やらないと後悔するよ、、、とか等々・・・
とにかく住まい手の不安を煽る物言いといいましょうか、、、
それって一つの限られた情報や限られた知識、また教科書通りの理屈だけで簡単に白黒つけられるものばかりではないと思うのですね。
実際にはそうかもしれないけど、だからといってむやみに不安を煽るようなことを伝えて、“Renovation:リノベーション”を勧めるようなことだけは絶対にしてはならないのです。
知識をばら撒き不安を煽り受注に持っていく。
これってある意味、悪行の一つといってもおかしくありません。
住まい手だって“Renovation:リノベーション”をすればよくなるのは当然としてわかっていらっしゃいますよ。
“Renovation:リノベーション”をすれば安心感や快適性が高まることくらい十分にわかっていらっしゃいます。
ある統計では、大きな地震災害があった地方において、耐震改修を行った建物では倒壊の事例が確認されなかったという事実と報告もございます。
それとは少し逆説的な物の見方にはなりますが、国の統計では『耐震化改修』はだいぶ進んでいるとされていますが、統計上の数字と実態では乖離があるといっても過言ではないという事実もあります。
先ず台頭に上げられるのが高額な費用負担になってしまうであろうということ。
ある程度本格的な耐震改修工事を行おうとすると、乗用車1台分くらいの費用がかかってしまうことが考えられます。
たとえ各自治体の補助金制度で賄おうとしても、自己負担額が多くなってしまうということが最たる障壁になってくるのではないかと思います。
加えて補助金制度を鑑みても、決してコストパフォーマンスが良いとは断言できかねるかと、、、
疑問を感じてなりません。
各自治体の補助金制度を使うとなると、補助金申請にあたっては膨大な記録写真の撮影や、資料の作成と提出が必要となり、結果的に事務手数料の膨張も避けられかねます。
私も何件か携わらせていただきましたが、書類作成にとてつもない業務量がのしかかります。
次に日常生活における工事中のストレスも考えられます。
住まい手にとって、これはかなりしんどいと思われますよ。
少なからず家財関係の大移動が必要になり、日常の生活ルーティンやライフスタイルの強制的な調整など、日々の生活における精神的ストレスが多くなることが考えられます。
たとえ頭では理解できていたとしても、日々少しずつ少しずつストレスが蓄積されていってしまいます。
大規模な改修工事や修繕工事であれば、いたしかたなく一時的な仮住まいも考慮しなければなりませんが、住まいながらの工事では、
鍵の開け閉めや都度の対応、
留守中における工事施工、
駐車スペースの問題、
また面識が少ない工事関係者も不特定多数で入りますので、
住まい手と工事関係者のコミュニケーション(意思疎通や相互理解など)づくりは最も重大な要素の一つとなってまいります。
誠に心苦しいことではございますが、これは造り手側だけでどうこうできるものではございません。
お客様、住まい手側でも、その旨を十分にご理解いただき、ご協力のご依頼を強いらなければならざるを得ません。
だからこそ、これらにつきましても住まい手側と造り手側が“Reciprocal:レシプロカル”なヒアリングを重ね、
話し合い、
聴き合い、
認識や調整をすり合わせながら、
よりよき折り合いのつく着地点を探っていくのがよろしいかと考えます。
繰り返しになりますが、
住まい手に対し不安を煽るような進め方はダメ。
加えて、
意図的に住まい手の選択肢をなくしてしまうような強引な進め方もダメ。
完全完璧とはいかないまでも、住まい手が不安に思う点や不明な点が一つでも解消できるよう、必要に応じて真摯に応対し、安心して一任いただける土台作りがとても大切だと考えております。
とくに“Renovation:リノベーション”の台頭に挙げられる耐震改修工事は、現状よりも安心感が高まるのは理解できると思いますが、かなり専門的な内容に著しく偏りますので、よりわかりやすい言葉での対話が必須になります。
説明の中では少なからず専門用語も入りますので、より咀嚼した説明が求められます。
建築従事者は知識があって当然。
それも正しい知識ですよ。
これってインプットはできていてもアウトプットが難しいのですね。
アウトプットとは、
正しい基本知識を十分に応用して、
実際の施工に反映させること。
正しい基本知識を十分に咀嚼して、
住まい手に安心してもらえるように伝えること。
ソフト面とハード面の両輪を以って
工事施工に臨むこと。
決して他力本願ではありませんが、
その辺りを“Reciprocal:レシプロカル”に対話し、その中でもほんの少しだけ住まい手の理解力にも救われたら幾分幸いと存じます。
また耐震改修以外にも、断熱改修や気密性の向上といった“Renovation:リノベーション”もありますね。
一昔前とは比べ物にならない夏の強烈な暑さへの対策。
冬の底冷えする冷たさの軽減やすきま風の対策。
このような快適な住空間づくりも“Renovation:リノベーション”といった手術的治療方法に分類されます。
すなわち、“Renovation:リノベーション”も“Reform:リフォーム”と同じく方法論の一つということになります。
“Renovation:リノベーション”とは商品ではありません。
そして特別なことでもございません。
必然的に必要だからやらざるを得ない補強工事だったり、住まいに新しい息吹が吹き込まれ、安心でき快適な住空間に生まれ変わることができる、施工方法の一つだという位置付けになるのだと考えます。
何かの対策を決断する際に、やり方や方法が基準となってしまい、それに判断が左右されてはダメです。
正しい基本知識を持った上で、かつ状況を分析し、
その中でコストと施工の両側面から検討して、
方法論も含めて総合的に判断することがとても大切なコトだと考えます。
原点である+RのThinking philosophy(シンキング・フィロソフィー)
これがとても大切であり、ブレてはいけません。
“Renovation:リノベーション”を行うコトで建物そのものの性能を向上するだけではなく、
そこに住まう家族の記憶や、
今までの想いを紡ぎ、
これまでの、またこれからの歴史を繋いでいく、、、
そのような情緒的な価値を感じられるのも、“Renovation:リノベーション”の魅力の一つであることも事実です。
モノよりもコト
コトよりも人
そして人の想い
これらを大切に考えていきたいです。









